■皮かむり娘(7)

「お前彼女がいるんだろうが」
「うん♪いるよ」

いるよ。って…そんなあっさり答えられても。

「だってさ。能登ちゃんが言っていたけど出さないとすごく辛いんだって」
「だからって…そんな薬ででかくなったもんと一緒に…ってやめろ!」

彼女はマイペースにもジーンズを下にずらす。

「わはっ…幸斗くんトランクスなんだ〜♪」
「おーい」
「えへへ♪ それに能登ちゃんと違う匂いがする〜」
「嗅ぐな〜」
「さて♪」
「止めろ〜!」
鈴菜がオレのトランクスをも脱がそうとするのを何とか手で押さえてくい止める。彼女は不服そうにオレを見た。

「えーなんで?せっかく抜いてあげようと思ったのにぃ」
「お前なぁ。軽々しく抜くなんていうな!だいたいそう言うのは普通彼氏にするもんだろうが!」
「だってぇ。私、彼氏はいないし、それに幸斗くんのここ、こんなに大きくなってるんだよ?」
「彼女はいるだろうが!撫でるな〜!時間が経てば治まるからほっといてくれ!」

オレはパンツから鈴菜の手を力づくで引き離した。彼女はむくれ、頬を膨らませる。

「むぅ…せっかくお礼にエッチしたげようと思ってたのにぃ」
「お前なぁ。恋人いるんだろう?」
「うん。いるよ」
「だったら…好きでもなやつにそんな事言うなよ。オレ本気にするぞ」
「本気にしてもいいよ。だって鈴菜、幸斗くん好きだもん」

は?

「…お前自分の言ってる事分かってるか?」
「うん。分かってるつもりだよ。だから言ってるの」

「…って気軽にそんな事言ってると後悔するぞ?」
「だから、本気にして良いって言ってるでしょ?」
「お前、女が好きなんじゃないのか?」
「へ?何で?」
きょとんとした顔でオレに聞き返す。

「だって…お前、能登とか言う彼女がいるじゃないか」
「鈴菜はね。女の子で一番好きなのは能登ちゃんで、男の子で一番好きなのは幸斗くんなの。鈴菜二人とも好きなんだよ」
「あのなぁ…」

オレは呆れ返って頭をかいた。にこにこしながら、んな事あっけらかんと言うな。

「両天秤かけられて喜ぶ奴いるか?」
「むうう…両天秤?なの?かなぁ?あ、ひょっとしたらそうなのかも…」

今更気付いたのか?

「ひょっとしなくてもそうだ」
「で、でもさ私、他の男の子は全然好きじゃないよ?」

おいおい…

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