■三人で☆珍道中(9)

「食わず嫌いはいけませんって。そろそろこれも入れさせてくださいよ」
「やだったらやだ。前で懲りてるもん」
「あれは【主人】(マスター)が慣れていなかったからですよ」
「とにかく嫌なの!」

初めての時。痛くて痛くて涙をこぼしながらそれでも補充するためだからって我慢してた私に、彼はそのもう一本のそれを見せて「後ろも入れたらきっと気持ちよくなりますよ」なんて言ったのだ。それを聞いた私も、膜がないんだからこっちと違って痛くないんだなんて考えちゃったからOKを出したのだけれどそれは大いなる勘違いだった。

そこはそう言うモノを入れるところじゃないんだし、まして経験がない私は「力を抜いて」なんて言葉も前の方の痛みでとても聞いていられるもんじゃない。リラックスなんてなおさら出来なくて後ろに先っちょが入った途端、そこを広げながら入れられる痛みで 宿に響き渡る悲鳴をあげて思わず彼の顔面を思わず足で蹴り倒した。

それ以後、彼がいくら頼んできても後ろだけは拒否しているのだけれど。 そんな事をされたというのに彼は全然懲りていないらしい。

「それ使わなくったって魔力は補充できるんでしょう?」
「まあ、それはそうですけれど。私としては【主人】(マスター)に私のすべてを受け止めて欲しいんですよね」

すべてって、冗談。好きで魔力補充をやっている訳じゃないんだからね。勘違いしないでよ。

「ほら、そんな事言ってる間に時間が経っちゃう。早く補充をしないと帰りが遅くなっちゃうわよ」
「またそうやってはぐらかすんだから」
「何か言った?」
「いいえ。別に」
「せっかく気分が盛り上がってたのにちょっと冷めちゃったわよ」
ぶつぶつ言っていると、割れ目に彼の手が触れた。

「大丈夫ですよ。まだ濡れてますし、それに今からその気に戻せばいいんですから」
そう言って敏感な部分や入り口を指で優しく愛撫する。
「……あんっ」
指が触れる感触が絶妙で冷めていた気持ちが瞬く間にそっちに引き戻された。

「ね?…【主人】(マスター)の…弱いところはしっかり覚えてますから…」
声をかけられるたびに彼の息が耳にかかる。ただでさえ弱いここを集中攻撃されたらたまったもんじゃない。

「ふぇ…ふぁ…はぁ…はぁ…」
「ほら、すっかり元通り」

元通りじゃない。前よりもっと…欲情してる。私、リュージュとする度にどんどんエッチな身体になってる気がする。

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