■花を咲かそう(3)

それから数日──
私はずっと宿のベッドに寝たままだった。
実はあの後、おしっこに行こうと少しだけ歩いたら、股間から種らしきどろりとした中につぶつぶの入った液体が零れ出てきた。下着の横から零れてきただけだから、慌てて元に戻そうとしたら、手に取った途端に中の種が干からびて使い物にならなくなってしまった。これ以上ダメにしたくはないお兄ちゃん達は私に絶対安静を命じ、その代わり、私が無理に身体を動かさないように、二人が交替で付き添ってくれるようになった。

気を付けているせいか、それから種は出てこない。膣内の種は少しずつ育っているように感じる。横になっていると時折中で、もっそりと動く感じがする。これが私の股間から顔を出したら収穫だとお兄ちゃん達は言っていた。

でも、どうやって収穫するんだろう?

お兄ちゃん達は妙な仕事の時には何を聞いても絶対に教えてくれない。またきっと、とんでもない方法なんだろうけど、気にしていても仕方ないから、あまり深く考えない事にした。

今は、戦士のお兄ちゃんが食事を下の食堂から部屋に持ってきて食べさせてくれている。
「どうした?俺の顔に何かついてるか?」
戦士のお兄ちゃんは食べ物を私の口に運びながら私を見た。
「違うよ。お兄ちゃん達が優しいから嬉しいなって」
「そりゃ…。大切な妹だからな…って。いつも優しいだろうが」
笑いながら私の口にスプーンを突っ込んだ。

もぐもぐ…
確かに普段も優しいよ。でも、こういうのって少し違うと思うんだよね。

「ほら、あーん」
「あーん」
ぱくっ…もぐもぐ…

普通の野菜の煮物だけどお兄ちゃんが食べさせてくれているからいつもより美味しいって思うもん。

◇ ・ ◇ ・ ◇

「あーあ。このままお腹に種入れたままでいたいな」
私は誰に言うともなしに呟いた。戦士のお兄ちゃんと交替した神官のお兄ちゃんは目を丸くして私の顔を見て、すぐに理由がわかったのか軽く笑った。

「それは困ったな。そんな事したらそれの根っこが育ち過ぎちゃってお腹を食い破っちゃうんだよね。だからずっとは無理だよ」
「く、食い破っちゃうって?」
「うん。その花は育てるのかなり難しいんだ。本来は発芽するとその花の根っこが徐々に体内に入り込んでいって体内から栄養分を吸い込んで大きくなるんだ。君は栄養分を定期的に出せるから、入り込んで行かないだけ。今は根っこが小さいけど、花が咲くと何故かその分大きくなって行くんだよ」

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