■GoToHome3.05(2)

「どう言う事だ?あいつは確かに年は取ってはいたが、前に会った時には殺しても死なないぐらいまだぴんぴんしていたぞ?」
「それはですね。ジーナさんをここから連れて来る際に使った魔法が前【主人】(マスター)に負荷がかかりすぎた為に壊れてしまったんですよ」
「は?」

あちゃぁ…
私は頭を抱えた。
セルジュ。何でそんな事言うのよ。そう言う事は普通黙ってるもんでしょ?

「今、何て言った?ジーナを?連れて来る?」
「はい。一目惚れしたものですから、独り占めしたくなったんですよ」

「……………………お前かぁ!ジーナを連れ去った犯人は!
「はい」
セルジュは場の空気がわからないのか、父様にあっさりと返事をした。
馬鹿〜!セルジュ。

「あ、あのね。父様、彼は確かに私を遠くに連れて行ったけど。こうやって同行して無事に連れて来てくれたの。だからね」
「ジーナは黙ってなさい」
説明をしようとしたら父様に制された。

「…ジーナには魔術の使い方も…ましてや契約の仕方も教えてなかったはずなんだぞ。【主人】(マスター)になどなれるはずがないだろう?」
「あ、それは…」
「契約の仕方と魔術の使い方は私がお教えしましたから」

「…ひょっとして…魔力補給も…」
「あ、はい。させて頂きました。ジーナさんは素晴らしい魔力と、素質をお持ちでしたからすぐに必要なくなりましたけど」
「てぇ事はしたんだな?ジーナに!何も知らないジーナに手を出したんだな?」

「あ、あのね。父様…」
「ジーナは黙ってなさい。オレはセルジュに聞いているんだ」
「ああう…」

「そうですね。まあ、手を出したというか…魔力補給は必要でしたからさせて頂きました。でもそうなってしまったのは私が無理矢理契約をして頂いた所為なのでやはり私の所為と言う事になりますね。でも、【主人】(マスター)が死んでしまいましたからここに滞在するには新しい【主人】(マスター)が必要でしたし、私はジーナさんのお側にいたかったモノですからジーナさんに【主人】(マスター)になって頂いたんですよ」

…セルジュ。何か火に油注いでいるような気がするんだけど…。

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