■GoToHome3.05(3)

「死んだ?壊れたとさっきは言っていたじゃないか」
「ええ、ですから壊れてしまって無反応になってしまわれたものですから、私が」
「何だと?てことは何か?ジーナを連れ去る際に、【主人】(マスター)を壊したから殺してジーナを【主人】(マスター)に無理矢理したと言うんだな?しかも、ジーナは魔力補給が必要だとわかっていながら…」
「あ、あのぉ…」
「あ、そう言う事になりますね」
父様から“ぷちっ"何ていう音が聞こえたような気がした。

「貴様〜!!!さっさとジーナと契約破棄させて向こうの世界に還してやる!ジーナ!やり方を今から教えてやるから契約解除するんだ!」
「嫌!」
「な…嫌だと?」
「だからぁ。私とセルジュは…そりゃ、最初の頃はいろいろあったけど今は…えと…恋人同士なんだから…」
改めて言うとなんだか恥ずかしくて…言葉が尻つぼみになった。

父様はあきれ顔をして私の隣に座り込む。そして私の頭を撫でながら説得を始めた。

「ジーナ。お前はセルジュに脅されて【主人】(マスター)になったんだろう?ひどい男じゃないか。どうしてお前の口から恋人同士なんてい
う言葉が出てくるんだ?」
「だ、だって本当の事…だから」
「ああ、そうか。まだ、脅されているんだな?大丈夫だ。あいつよりオレの方が強い。契約解除を妨害しようとしてもオレが何とかしてやるから」
私の頭の上にぽんと手を置いて、父様は不敵に笑った。さすがクラインの守護神と言われているだけに貫禄がある。でも、ちゃんと話を聞いてよ。

「違うってもう!私はセルジュが好きなの!だから契約解除なんてしない!絶対にセルジュと離れない!」
私は隣にいるセルジュを守るようにして抱きついた。

「ジーナ!」
「…ジーナさん…」
「ジーナ離れろ!」
「嫌だ!離れない!」

ばたんっ!

「ジーナが帰ってきたって?」
いきなり母様がドアを開けて入ってきた。

「母様!」
「【主人】(ハイネ)!聞いてくれ。ジーナが…」
「あれ?…セルジュさん…」
「はい。ハイネさんお久しぶりです」
セルジュは深々と母様にお辞儀をする。

「わあっ。本当お久しぶり」
何だかさっきまでの雰囲気が母様が帰ってきた事で一掃されてしまった。

「あれ?フィンネルさんは?」
「ああ…彼は…」
「今は彼の【主人】(マスター)は私なの!」
セルジュにはこれ以上話させないようにしないと。

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