■ジュリアの騎士様(7)

「子供はそんな事気にしなくっていいんだよ」
クロードが彼女の頭を撫でながら優しげにそう言うと彼女は少しだけ怒って彼を睨みつけた。

「…ジュリア子供じゃないもん。かあさまと一緒でなくったって寝られるし、お着替えだって自分で出来るもん」

…いや…それが出来たからって大人って訳でもないんだが。

彼女はかなり甘やかされて育てられたらしい。

彼女はふくれっ面のままベッドから降りるといきなり後ろに手を回すとエプロンのリボンをほどき、ふわふわのワンピースのボタンを外していく。そしてそのワンピースを潔く脱ぎ捨てると、キャミソールを脱ぎ、ズロースの後ろにあるリボンをするりとひっぱった。
すとん…とぼろぼろの布が落ちる。
そして…彼女は素っ裸になって自信満々に胸を張る。彼女のすこおしだけ膨らんだ胸とまだ何も隠すモノがない無防備な割れ目がしっかりと披露された。

「ね?」
「ね?って…ジュリア…君は何をしてるんだ?」
女性の裸には一応免疫はあるつもりのクロードはさすがにどうしたものかとそっぽを向きながら彼女に問いかけた。

「一人でこのお洋服脱ぐの大変なんだよ。だから全部脱げるようになったらかあさますごく褒めてくれたんだもん♪」

…男と一緒に寝る事はいけないと教育されている癖に男の前で肌を見せるなとは教育されていないのか?

クロードは頭を抱えた。

「わかったから…服を着なさい」
「うん…」

ジュリアはキャミソールだけ身につけると彼に近寄っていく。そして彼の腕を枕にしてにころんと横になった。

「ジュリア…他の服は着ないのか?」
「だってしわになっちゃうでしょ?クロードはわかってないなぁ」

だったら脱ぎ散らかさずにたたんだらどうなんだ。

といいたかったが彼女のあまりに天真爛漫な笑顔を見ているとそれも言えなくなった。

「いつもは寝間着を着て寝るんだけど、その代わりに肌着を着てるんだよ。本当は下履きも履くんだけどぼろぼろになっちゃったから今日は履かないで寝るの」
「あのな…」
「あ、クロードひょっとしてジュリアがおねしょすると思っているんでしょ?もうしないよ。だから安心して寝ても大丈夫だよ。んじゃ、おやすみ」
そういって彼女は目をつぶると瞬く間に眠ってしまった。

「そう言う意味で言ったんじゃないんだぞ…」
彼は苦虫をかみつぶしたような顔で呟いた。もちろん彼女は聞いていない。

しかし…俺は何でこのチビさんに一緒に寝ようなんていっちまったんだ?

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