■幼姫無惨8(1)

「…ふぅ」
少女はベッドに寝転がりほおづえを付いた。
「最近のご主人様。なんか変…」

陵辱の限りを尽くして少女を責めていた男はある日を境に少しずつではあるが彼女に対し、前ほど酷い責めをしなくなってきていた。少女を抱きしめたままで、何もせずに夜を明かした事も一度や二度でない。非道くされない事は嬉しいけれど逆にそれが気になって仕方がない。

「…何か気に障る事でもしたかしら」
そんな事をしたら激しく責められるはずだ。それに…今日はまだ呼ばれても部屋に尋ねても来ない。
「ご主人様…私に飽きちゃったのかな?」
頬についていた手をどけると、彼女は枕に顔を埋めた。

そうなったら自分はどうなるんだろう。このままここにいさせてもらえるのだろうか…。それとも、自分がこの男に買われたように奴隷市場に売られ…他の主人に買われて…。
じわっ…と涙で目を潤ませる。
「…嫌…だ…嫌だよぉ…そんなの…嫌…だよぉ…
ご主人様の事…やっとここに慣れてきたのに…」

胸が苦しい。
自分が捨てられる…こんな事考えた事もなかった。いや…『オレの気に入るようになれ。でないと捨てるぞ。代わりは買えばいくらでもいるのだからな』時折男はそう言って彼女を威したけれど、自分はそうされないように必死に彼に…ここにいられるようにしてきたはずだ。男も毎日自分を抱きにくるから気に入ってくれているのだと思っていた。
「うっ…ひくっ…嫌ぁ…ご主人様がいいの…私…ご主人様が…」

カチャリ…
部屋のドアが開く。
「ふぇ?」
彼女はふと目を覚ました。泣きながら眠ってしまったらしい。
「…ご主人様?」
彼女は身を起こしてドアの方を見る。
「…なんだ。寝ていたのか?」
男はゆっくりと部屋に入ってくる。

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