■村の鎮守の神様の(14)

わさわさと私は彼に子供ごと全身を包まれる。そのまま彼はのっそりと出口に向かって移動を始めた。

「あっ……」
包まれながら外に出た時に山積みになった骨を見かけた。
「……骨……いっぱい……」
“気にしなくてもいいよ。食料の骨だから……”
「食料……なの?」
“まゆりが怖がると思って隠していたの”

そっか。やっぱりるうくんは優しいな。

「あっ、でも、あそこの。人の……」
“違うよ……”

るぅるぅるぅるぅ……

さわさわっと身体に触手が触れる。私の身体は身震いを起こし、熱くなった。

「あっ……んっ……」
“あれは動物の骨だから”
「……でも……」
“それにまゆりが気にする事じゃないでしょう?”

るぅるぅるぅるぅ……

「……あ……うん……わかった……」



るうくんはゆっくり森を抜けていく。

心地よい感覚に揺られながらぼうっと考える。

そっか……。気にする事じゃなかったんだ。私、どうして気になったんだろう。

“ほら、あそこが僕たちの新しい家だよ”
考え事をしているとるうくんが声をかけた。顔を上げて蔦の指す方向を見る。

あそこは……。

“ここなら食料が近くに豊富にあるし、それに部屋も十分にあるから家族が増えても安心でしょう?”

「あ、うん」

”それに誰も来ないところだからまゆりの裸を他の人に見られることもないし……”
「あ……そっか……」

るうくんは私の事すごく大事にしてくれてるんだ。

るうくん大好き……。

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