■虫師の森(7)

「だって……我慢……出来なくて……弄ると少し我慢が出来るから……だから……」
「……我慢が出来なかったの?」
「おかしいの。本当に最近なの。私の身体むずむずして……それが我慢できなくて……こんなこと今までなくて……」
「そっか……ふうん。それは確かにおかしいかもしれないね。でも、僕なら何とか出来るよ」
「え?」

事も無げにそう言うと「持っていてよかった」といいながら懐から小さな小瓶を差し出した。中には緑色の薬が入っていた。

「おかしくなったらこれを少し飲むんだ。しばらくすると治まってくるから。次に来る時にまた持ってくるからそれまで保たせるように飲んで」
「でも、私もらえない。お金持ってないし……」
「ああ、それなら」

彼が近づいて身体を包み込まれる。フードが払われ、金髪の優しい顔が近づいて……唇にふわりと何かが触れた。

「!」
「量も少ないし、今回はこれでいいや」
「あ、あ、あ、あ……」

何?今、何をされ……。

顔が熱くなって。胸がばくばくして。

「絶対に誰にも言わないから安心して。リアも不安なら僕に相談すること。決してほかの人に言わないで」
「い、言えないよ」
「ああ、そうだね。確かにそうだ。じゃ、二人だけの秘密だよ」
彼は笑いながらフードをかぶる。

「じゃ、僕は行くよ。神父様の頼まれものを届けないとね」
そう言って彼は去って行った。

←前|次→
目次|
inserted by FC2 system