■虫師の森(8)

私は彼に言われたようにほんの少しだけ薬を飲んだ。すっとするすがすがしい匂いが身体の中を染み渡っていく。

しばらくすると身体のむずがゆさがゆっくりと消えていき、今までが嘘のようにすっきりとした。完全に身体が落ち着くのを待っていたけれどいつまで効果があるのかを聞き忘れていた事に気付いて慌てて教会に戻った。

教会にはアマデアさんが来ており、神父様も一緒だった。彼の姿がないところを見るともう帰ったのだろう。

「リア。どこに行っていたのですか?探しましたよ」
「あ、すみません。中庭で洗濯をしていて……」
「そうでしたか」
神父様はそれ以上は追求されなかったけれど、中庭で一人で慰めていたこともありやましさを感じる。

「あの……探したって……何か……?」
「ああ、これからアマデアさんと大事な話をするので部屋には誰にも入れないように頼むつもりだったのですよ。お願いできますか?」
「はい。神父様」

その日は身体がおかしくなることはなかった。

◇ ・ ◇ ・ ◇

翌日、どうやら薬が切れたらしくあの発作で目が覚めた。

気がつくとすでに胸をまさぐっていた。驚くと同時に早く止めなくてはと思うのに手が止まらない。

薬の副作用なのだろうか。今度はいつもよりひどい。

「ふぅ……んぁ……あんっ……」
うずく胸の先をつまんで引っ張り上げる。

「あっ……あっ……いいっ……もっと……ああっ……」
ちぎれそうなほど伸ばして先を押しつぶす。

「あんっ……あんっ……もっと……もっとぉ……」
痛いはずなのに私の身体からは気持ちよさしか生まれず、それを望む声が自然と口からこぼれてくる。

「……はあっ……はあっ……んっ……はぁんっ……」
じっとりとした下履きの中に手を入れてみだらな汁であふれている箇所を弄り私は、夢中になって快楽を求めていた。

◇ ・ ◇ ・ ◇

「……」
幾度かの高ぶりの後、気がつけば窓の外は白み始めているのに気づく。何も考えられずに私はしばらくぼんやりとその移りゆく様を眺めていた。

寝間着はまくり上がり胸を露出して、履いていたはずの下履きは行為の途中で邪魔になって脱いでしまった。下履きを探さなくちゃ。

大きくため息をついて。身体を起こす。

下履きはベッドの端に乱雑に投げ捨てられていた。シーツもひどくしわになっておりところどころ妙なシミまで。

また大きくため息を吐いた。

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