■虫師の森(10)

虫師から頂いた薬はとてもよく効いた。でも、その反面切れた後にひどい反動が来るということも分かった。だから切れそうだと感じるとすぐに飲んでいた。でも、発作の周期が徐々に短くなっていく。出来るだけ少しずつ飲んでいた薬も今朝飲んだ分で終わってしまった。

これからどうしたらいいのだろう。何も用事がないのに虫師の森に行きたいなんて言ったらきっと理由を聞かれる。でも、彼から薬をもらわないとまた……。

誰にも見つからないように自分を慰めるのはもう嫌なのに。

悩んでいると神父様から声がかかった。

「リア、虫師の所にお使いに行っていただけますか?」
「え?虫師のところに……ですか?」
「ええ。また薬を融通して頂こうと思いましてね。彼の薬は良く効きますから。どうですか?行ってもらえますか?」

彼のところに行けば薬をもらえる。

それに気づいた私の胸は躍る。
「は、はい」

うれしそうに返事をすると「おやおや。そんなに喜んで返事をするとは。ひょっとしてリアは彼が気になっていたのですね」目を細め楽しそうに神父様はおっしゃった。

「え?」
「それでわかりました。しばらく前から様子がおかしかったのはそういうことでしたか」
「あ、あの……えっと……そういう訳でも……」

虫師のところに行きたいのは薬をもらいたいからで。彼に特別な感情があるということではない……と思うのだけど。

「では、これから彼へのお使いはリアに言ってもらうことにしましょう。今、手紙をしたためます。少し待っていてくださいね」

私が固まっていると神父様はくすりと笑い、部屋の中に入っていった。

私が嬉しそうに返事をしたから神父様は勘違いをなされてしまったようだけど逆に勘違いされていた方がありがたい。これで彼の元に行く機会が増えるから。


「……え?」
神父様を待っていると身体に例の異変が起こり始めた。

あと少しで出かけるのに……。どうしてこんな時に……?

「……ぁ……ぁ……」
身体が熱くなりじんじんと胸の先が痺れて触れたくて触れたくてたまらない。ふるふると震える手で胸に手が伸びるのを寸でで止めた。

だめ、あと少し我慢するの。

ぎゅっと手の甲をつまむと身体にしびれが走る。

「んぁっ」
下着にどぷりと生ぬるい液体が広がっていく。

「あふぅ……ぁ……あう……」

どうして?

我慢できなくなって胸の先を服の上から摘むとまた下腹部が疼きを増した。

「んくぅ……んっ……んふぅ……」
足をもぞもぞさせていてもその奧が……弄りたい……。やだ……こんな所で……でも……でも……我慢できない。

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