■虫師の森(15)

「え?」

買った?

「最近、とっても良く効く薬を手に入れてね。それをただであげるからリアを頂戴ってあの神父にこの間頼んだんだ。神父は二つ返事で、リアの代わりが来たらくれる約束をしてくれてね」
「くれるって……」

そんな……まるで物みたいに。

「でも……私の代わりなんて来てないわ」
「じゃあ、もう欲しくなったんだろうね。手紙には『約束通りリアをよこしたから薬を持ってきて欲しい』って書いてあったから」

あの手紙にはそんなことが書かれてたんだ。

私は机に置かれた封筒を複雑な思いで見た。

「でも、良かった。今のリアの様子だと早めてくれて正解だ」
ふわりと手が足に触れた。

「あんっ……」
触れただけなのに思わず声が出てしまう。

「ふふっ。可愛い声。中庭で声を上げている時もどんなにか連れて来ようかと思ったよ」

さわさわ……

「んあっ……やめ……あうんっ……」
じたばたと身体を暴れさせる。でも、優しく撫でているだけの彼の手がどんどん抵抗する気を失わせていく。

「あの薬はね。虫たちの動きを抑えるモノなんだ。でも、リアがここに来たなら抑える必要がないから……」
「虫って……?」
彼は返事をせずに意味深な笑みを浮かべた。

「リアは純粋だから不安だっただろうね。急に身体が敏感になってすぐに欲情して……」
「欲情?……あっ……ん……」
彼の手が太ももの内側に移動した。

「んっ……んんっ……ぁ……」
さわさわと彼の手がももをまさぐる。その動きにあわせて身体をくゆらしてしまう。

「触れられるだけでも感じてしまって……痛みさえも快感になる……何もかもが快楽につながる……から……」
秘部に指が触れた。

「んはあっ……」
ぴくんと身体が跳ね、そのまま彼の方にしがみつく。彼は秘部からこぼれ落ちる汁を手につけ、それを舐めた。

「すばらしいよ。普段からこれほど蜜が滴るなんて。それにこの匂い……虫たちが群がるのも当たり前だ……」
「……にお……い?」

神父様がおっしゃった匂いってこれの事だったの?

「発情した女しか出さない匂い。牝の匂いってやつだね。僕の虫たちはこの匂いが大好きなんだ」
「発情……」
彼はくすくすと笑いながら耳をぺろりと舐めた。

「ひゃんっ」
「だから森に無防備に入っても無事で済んだんだよ。初めて来た時のリアなら確実に喰われてた」

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