■お姫様と…(14)

「マリアは…マリアもそうだって言ったわね?全然…そんな淫魔なんかに見えないじゃない…」

彼女は私の言葉を聞くとゆっくりと服を脱ぎ始めた。

ヘアタイを外し…エプロンのリボンを外し…服を脱ぐ。彼女は下着を付けておらず。キメの細かい白い肌が露出する。

「…姫様。これが私が人でない証拠です。姫様にもそのうち生まれると思います」
そう言って背中を向けるとコウモリのような黒い小さな羽が姿を現した。
「!」
「後、乙女でなくなればここにもしっぽが生えます」
彼女の臀部の少し上…にちいさな黒い突起があった。

私は慌てて自分のお尻を触った。
…彼女と同じ所にそれらしきモノの感触を感じる。

「…私は別に淫魔になった事を後悔していません。ご主人様が私がアルバート様と結ばれるようにお膳立てをして下さるそうですから」
「アルバートと?」

「彼女はアルバートを好いていたんですよ。ところがアルバートはあの通り剣聖であり、騎士でありますが女にだらしない。彼女が思いを告げて結ばれたとしても彼女は行きずりの女としか扱ってもらえないでしょう」

「ですが、淫魔となって彼の心を虜にする事が出来れば彼は私一人だけのモノになってくれるはずです。私は彼を独り占めしたかったのです」
「私は姫を独り占めにしたい…ただ、私は魔導と魔物に関する事しか知識がない。その中で考えたのが姫を人外の者にする事です。そうすれば婚礼の話は立ち消えになる。そう思い、いろいろ研究をしていた時に彼女が私に協力を申し出てくれたのです。彼女は男性を虜に出来る淫魔になる実験を喜んで引き受けて下さり、見事、淫魔となって下さいました」

「あら、まだ私は完全な淫魔ではありませんわ」
「そうでした…。しかし、おそらく今の彼女を抱いても虜にされる事は間違いないでしょう。あの剣聖アルバートでさえも」

「ふふ…ご主人様。姫様ももうすぐ本物の淫魔となりますわ。ご主人様と契約をしてご主人様だけのモノになったのですもの…」
「そうですね」

「…姫様…本当の淫魔になる時にはこちらのお口にあの汁を注いでもらうのです」
彼女は私の足の付け根に手を這わす。
「…私はまだ、解りませんがすばらしい快感を味わう事ができるそうです。乙女を失う時も全然痛くないどころか気持ちがいいのだそうです」
「気持ちがいい…の?」

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