■お姫様と…(18)

私はご主人様を虜にしたのでしょうか?…淫魔というのはそのような魔物のはず。ですがご主人様を見る限りそのように思えません。

「ご主人様…私…どうしてご主人様を虜に出来ていないのでしょうか?」
「ふふ…シルビア。お気を悪くするかもしれませんが、私は淫魔の虜にならないように先にあなたと契約をしたのです。あなたをせっかく自分のものにしたというのにあなたに虜にされては勿体ないですからね。あなたは私のモノであるが故、私を虜にする事は出来ません。しかし、元々私はあなたを抱く前から虜になっていたのです。ですから大した事ではありませんよ」

…確かにそう…。ご主人様が私を好いて下さっていたのは私が淫魔になる前から…。今更、彼を虜にしようがどうしようが変わらない。

私が逆にこの主に虜にされてしまったのだ。あの例えようもない美味しい…甘美な食事で…

彼はまた私を抱きしめて…唇を重ねる。
「あふぅ…」
心地よい感触。

「あなたは私だけのモノです。私だけを見て、私だけを愛して下さい。それで充分です」
ご主人様だけを見て…ご主人様だけを愛す…。胸の刻印からゾクゾクとした興奮と快感が全身に広がる。

「ああ…ご主人様…わ…たし…は、ご主人様だけのモノ。ご主人様だけの淫魔です。私は…ご主人様しか愛せません。ご主人様としか食事をしたくありません…」
彼の言った言葉に酔い、自分の言葉で快感を得る。

「ああ…」
彼一人の者になると言うのがこんなにも気持ちのいいものだとは…姫であった頃は考えもつかなかった。

私は主の足下に跪き、先ほどまで自分の中にあった彼の股間にあるアレを舌で綺麗にしていく…美味しい味を舐めるたび私を幸せな気分にしていく。

うっとりとしながらそれを舐めていると主から声がかかる。

「シルビア…次の食事はもう少し時間をおいてからにさせて下さい…こう、ひっきりなしでは私の方も持ちません」
「…はい」
彼はいつもの困った顔で優しく私の髪を撫でていく。私はくすくすと笑いながら丁寧に舐め取って彼のズボンの中に納めた。

「…ところでマリアは上手くアルバートを虜にできたのでしょうか」

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