■魔法の薬1〜巨乳薬〜(2)

憲くんは科学部に所属していて、毎日何に使うんだろうっていう怪しい薬を作ったりしてるんだけどその腕を買われて時々個人的に薬を作って欲しいって頼まれたりしているの。
彼はクォーターで母方のご先祖様が本当かどうか分からないんだけど魔法使いさんだったんだって。魔法使い…って言っても主に薬師みたいな事をやっていたって憲くんは言ってて、口伝で伝えられていたモノを彼のお爺さんがノートにいっぱい残して置いて、それを小さな頃から読んで試行錯誤しているうちにいろいろ作れるようになったんだとか…。だからそう言う薬を作るのは得意なの。
でも、彼が魔法使いであろうとなかろうと私は憲くんの事が大好きだから関係ないけどね。

◇ ・ ◇ ・ ◇

「…胸を大きくする薬かぁ…。私は小さくする薬欲しいなぁ」
「だめ!萌ちゃんはこのままでいいの!」
私がぽそっと呟くと、憲くんは少し怒った顔で私に抱きついてきた。ぼむって身体が弾んで一番くっついているのにいつもより憲くんの顔が遠くに感じる。
…あっそうか憲くんの胸、大きくなってるから。なんだか女の子同士で抱き合ってるみたい…
憲くんもいつもと違うって意識したのか胸の辺りに視線を落とし、じっとそこを見てた。その内、喉を鳴らして顔を上げると私を熱っぽい眼差しで見つめる。気のせいか息が荒い。
「ボクの乳首が萌ちゃんの胸に当たってるの。わかる?」
「…う…ん」
私は小さく頷いた。
「萌ちゃん…」
憲くんは私を名前を呼んで目を瞑った。そしてゆっくり私の方に顔を近づけてくる。
どきどきどきどき…
心臓の鼓動をすごく感じる。私も目を瞑って憲くんと唇を重ねた。
「…何か変な感じだね」
唇を離した憲くんがぽつりと言った。
「…うん。何だか女の子の憲くんとキスしたみたい」
「あはは…それ面白いや」
彼はくすくす笑うと、何かを思いだしたらしく席を立つ。
「どうしたの?」
戸棚を開けて何かを探している憲くんに声をかけた。
「ん…と。確かここら辺に…あったと思ったんだけど…」
がちゃがちゃとガラス瓶を移動しながら奥にある瓶をとりだして…
「あはっ。どうせだからテストも兼ねて今から使っちゃおう♪」
「え?何?何?」
「女の子になっちゃう薬♪」
「ええ〜?」

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