■魔法の薬2〜ネコミミポーション〜(1)

「萌ちゃん。また悪いんだけど薬のお試しをお願いしてもいい?」
「うんいいよ。憲くんのお願いだもん」

って確かに言ったけど…言ったけど…。

「じゃ、早速……」
って憲くんが取り出したのはおっきな注射器。しかもそれって…

「…ひょっとして浣腸…器?」
「うん。そうなんだ。ちょっとね。飲むのはお勧めできない味に仕上がっちゃって…」
憲くんはそう言ってぺろっと舌を出す。

「だからこっちで直接接種するんだよ。萌ちゃんベッドにうつ伏せになって」
「いやぁぁん。そんなの聞いてないよぉ〜。私、浣腸なんて嫌だよぉ」
憲くんのお部屋から逃げようとしたら予期していたのかしっかり後ろから襟元捕まれちゃった。

「困ったなぁ。萌ちゃんがダメだと他の人で試すしか方法がなくなっちゃうんだよね」

ほ、本当に困ってるの?何だか楽しそうなんだけど。

「知り合いに浣腸をさせてくれそうな女の子っていないからなぁ」

い、いたら困る。と言うより泣いちゃう。

「頼まれものだからさ。試さずに薬を渡すのはまずいでしょう?」
「……うん」
「こんな摂取方法だから頼めるのは萌ちゃんだけなんだよね。わかってくれる?」
「ふ……ふぇぇぇ……」
「……やっぱり嫌?」
「うん……だって……浣腸……」
「そっか。わかった。……仕方ない。ネットの知り合いに頼んでみるか」
「ふぇ?ネットの知り合い!?」
「うん。しばらく前からそういった事をやっている愛好家っていうか同士っていうか。そう言った人が集まるチャットに参加していたんだ。でね。そこの管理人さんって有名な発明家なんだけど、女性なんだ」

ええ?いつの間にそんな知り合いが出来たの?

ショックで呆然としてしまう。憲くんは私の様子に気づいていないのか話を続ける。

「ちょっと内容が内容だから頼みにくいんだけど、こういった事には興味あるんじゃないかとは思うんだよね。郵送しなきゃいけないから結果を知るのが遅くなるけど仕方ないな。今からでも聞いてみようか……」

嘘!

ノートパソコンを立ち上げようとする憲くんを慌てて止めた。
「だ、だめぇ。頼んじゃダメ!私がやるから!」
「でも、浣腸嫌なんでしょう?」
「だ、だって……」

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