■エッチな蝋燭(4)

「さっきのは薔薇の匂いがしたよね。これは百合の匂いがするの?」
「んー。残念。違うんだな。そうだ、萌ちゃんクイズだよ。何の匂いか当ててみて」
「うん」
「じゃ、火を付けるね」

蝋燭を同封のキャンドルスタンドに立たせると火を付けた。どうせならと部屋の明かりを消すと、真っ暗な部屋の中に蝋燭の炎だけが映し出される。

「綺麗」
こういったロマンチックな雰囲気が好きな萌ちゃんはうっとりと蝋燭の炎を眺めた。

炎が揺らめき蝋燭から赤い蝋燭とは違う匂いが漂い出し、萌ちゃんは誘われるようにくんくんと匂いを嗅いだ。

赤い蝋燭の催淫効果はボクにも出たけれどこの蝋燭の方は通じないはずだ。これは萌ちゃんだけに効く特別な匂いなんだから。

「あっ……」
彼女は小さく声をあげるとぷるりと身体を振るわせた。

「なんの匂い?」
萌ちゃんは蝋燭の炎を見るのをやめ、ボクの股間に視線を移す。でも、真っ赤になっているだけでなかなか言い出す気配がない。

そりゃそうだ。この匂いは……。

「さ、言って。何の匂い?」
萌ちゃんは視線をボクの股間から外した。恥ずかしがっているように見えるけれど、潤んだ瞳が彼女がはっきりと欲情していると教えてくれる。

火を付けるとこれほどの効果が出るんだな。

なんて感心していると萌ちゃんが口を開いた。

「……あ、……あの…………あの……憲くんの……」
「ボクの?」
「……せ、精液の……匂い……」
消えいりそうなほど小さな声だ。

欲情をしてても言うのは恥ずかしいのか。そこまで理性を飛ばすものじゃないのかもしれないな。

「へえ。ボクの匂いがするんだ……なら本物の方を嗅いでみようか……」
「ぁ……」

白い蝋燭にボクを欲情させる効果はない、それに赤い蝋燭の時には大して匂いを嗅いでいなかったから今のボクには催淫の効果は残っていないけれど目の前の、欲情した萌ちゃんにボクは欲情をしていた。ボクはズボンから勃起したペニスを取り出すと萌ちゃんの鼻先に近づけた。

「ほら……」
「ん……」
ぼんやりとした表情で萌ちゃんはさっきの蝋燭と同じようにくんくんと匂いを嗅ぐ。

しかし、その匂いを嗅いだとたん自分の意図していた物ではなかったのだろうちょっぴり落胆をししていた。

「どう?やっぱり精液の匂いがする?」
「まだ……しないの。だって……憲くん……出してない……から」
「ああ、そうだね。じゃ、今は違う匂いがするんだ」
「……うん」

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