■ゆきずりなふたり(5)

香水瓶はすぐに見つかった。瓶は蓋が開けられたまま転がっており、中身はかなりこぼれている状態だった。

「あ、あった。やっぱ栓を抜いちゃってたか…。と言う事はあん時シェルが止めなかったら…」
ぞっとする。

私は蓋を見つけ、それに栓をした。横向きのまま倒されていたためか中身が減っていたが、それでも半分程度は残っていた。私は瓶についた液を念の為ハンカチで拭い、きれいにすると鞄を開けて中からロープを出し、代わりにハンカチを放り込んだ。そして手慣れた手つきで男達をロープで縛り上げていった。


あらかた縛り上げ、部屋の周りを見渡す。縛り残しがないのを確認して安心をしたあたりで体の変調に気づいた。

「あ…れ?」
体が熱い…ぼぅっとして汗ばむ位だ。足の付け根が何やらむずむずする。私はその場に座り込んだ。

嘘…何で今頃?…

「ディー、そっちはどうだ? 済んだか?」
外からシェルの声がする。でも私は返事が出来ない。自分の体からわき上がる快感への誘惑に頭がぼぅっとして何も考える事が出来ないのだ。

自分ではした事もないのに自らの手は自分の感じる所をまさぐり快感を得ようとする。それを何とか押しとどめようと我慢をするのだが一度その快楽を覚えてしまうと止めようという気を限りなくなくさせる。

「…んくぅ…はぁ…あ…あん…」

…ま…まずいよ…こんな所…シェルに見られたくない…よ…

下着の中に手を入れて自分の割れ目の濡れているあたりを指が入っていく。つぷ…という音を立てて中に潜り込んでいく。ねちょっ…とした液体が指にからみつく。

「ふあ…あ…や…ん…はぁ…は…あ…あ…あ…」
喘ぎ声が自然と口から出てしまう。

「やだ…はぁ…なんで…はぁ…こんな声…はぁ…出ちゃうの?」
指についた液を見てみる。透明で粘りのある液体。

…何これ? 何かどんどんここから溢れてくる…何でこんなもの…

「聞こえないか?……ディー?」
シェルは私からの返事がないのを気にして中に入ってきた。私は戸に背を向けるような形で座っていたため何が起こっているか分からないらしい。

彼は私を上から覗き込むようにして話しかけようとした。
「おーい。ディーさ……わっ!」
が、私の様子をみてびっくりして後に下がる。

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