■ゆきずりなふたり(12)

「だああああああああああああ…」
確かに…恋人同士や夫婦じゃなければこうするのが一番だ。昼間の件もあったからちょっと期待してしまった自分が無性に恥ずかしくなってしまった。

そして自分には魅力がないのだろうかと思ってしまうあたり自分が自意識過剰としか思えない

そうそう助けてなんてくれる訳ないか…ドジしたな…

「はぁ…」
しかし…相変わらず薬の効き目は利いていて体中が火照ってたまらない。先ほど少しだけシェルの行動が気になっていたためにあまり気にはならなかったのだがいなくなってしまった今、またひどく疼くようになってきていた。

服が擦れるからおかしくなるんだから脱いでしまえば良いのかもしれない。私は意を決して衣類を脱ぐ。下の下着も…思い切ってとってしまう。

「…あ…少しましになったかも…今のうちに寝てしまえば良いんだわ」
私はベットに横になってシーツを体に掛ける。

うああああああ…シーツの感触がぁぁぁぁ…
この時期シーツなしで寝るなんて出来るかもしれないけど下手をすると風邪引いちゃう。こんなんじゃたまんない…裸のままいる訳にはいかないし…勘弁してよ…

最低限シーツにくるまりながらベットに腰を掛けて見る。
「…ん…さっきよりちょっと…だけど…普通に寝るよりも何とか耐えれる…かな…あれ?」
足の付け根あたりからジメッとした感触がじょじょに広がっていく。
「…あうぅ…濡れちゃってるよ…宿屋のおじさんには後でしっかり謝っておかなきゃ…」

気を取り直す。
「…ともかく寝て起きれば効果はなくなっているんだから無理矢理寝てしまおう」
それにはどうやって寝ようか…

「座ったままで寝てみるか…普通に寝るよりましだったから」
多少は疲れがあったのだろう疼くのよりも睡魔の方が増してきて船をこぎ始める。

しかし…徐々に体が床に落ちないようにしているのか横に倒れていきベットに横向きに倒れる。シーツが擦れ、せっかく治まりかけていた快感がよみがえる。
「あ…うあ…いやぁ…あ…やぁん…」
身もだえをするとまた、シーツが擦れて体に電気が走る。
「ふぁ…あ…あ…あん…」

こんな事をやっているうちにだんだんと頭の芯がぼうっとして、自分の手が勝手に自分を気持ちよくしようと動く。どんなに堪えようとしても体の押さえが利かない。

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