■ゆきずりなふたり(13)

「や…やだ…やだよ…」
自分では止める事が出来るのかもしれないのだけれど止められない。
「あくぅ…ひぁ…ふぁぁ…」
気持ちよくなりたくて手が指が不本意に体をまさぐる。その慣れていないぎこちない動きが快感を探り出してくる。指が自分の秘処の敏感な部分を見つけてそこを刺激する。

「あっ…あっ…」
すると登り詰めるような感覚が生まれ身体がびくびくと痙攣をする。
「うあっ…あっ…ああっ…あああああああっ!」
そのまま絶頂を迎えた。


しかし、まだ疼きは治まらない…
「…ダメだ…こんな事してても全然治まらないよ…」
私はまたシェルにお願いをしようとドアを開けた。

「シェル…」
私はシーツを身体に巻き付けてドアから顔を覗かせる。

「お?…ど、どうした」
シェルはシーツにくるまりながら壁にもたれて何かをしていたようだ。急に声をかけられてびっくりした様子で慌てて身体の位置を変えて私に何か見せまいとしているようだ。

「…何してたの?」
…私はそれが何故か気になり覗き込んだ。

「こら、よせ見るな!」
隠そうとするが身体を動かした反動でシーツが身体から落ちて彼が今やっていた事を知った。

彼は局部を出してその…何というか自慰をしていたのだ。

「わっわっわっーーーーーー!」
「だああああああああ……だから見るなっていっただろうが!」
「こんな廊下で何やっているのよ。他の人に見られたら恥ずかしいからさっさと中に入ってよ!」
私は彼の手首を引っ張って部屋に入れた。

夜の宿屋で良くもまあ苦情が来なかったものだ…

「はぁ…はぁ…はぁ…」
「…シェル…何でそんな事してたのよ…」
「オレも吸っちまっていたんだよ。例の薬をだから…」
互いに視線を合わさずに話す。合わせてしまったらとんでもない事になってしまいそうだ。

「仕方がないから飲みたくもないが出して飲もうと思っていた所だったんだよ」
「へ?飲む?…飲んでも良かったの?」
「体内に入れれば良いんだからこれでもいいんじゃないかと思ったんだ。さっき気が付いた」
「…ちょっと待ってよ。じゃあ…私がさっきした事って…」
「だからぁ、さっき気づいたと言っただろう?大体、ディーさんは後悔しないって言っていたんだからな」
「うみゅう…」

もう少し早く気づいて欲しかったよぉ…

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