■ゆきずりなふたり1.2ぐらい?(6)

「と・に・か・く!今後しばらくは薬使うの禁止だからね」
「……はい」
事が済むと彼に早速『薬の使用禁止』を言い渡した。こうでもしないといつ生まれたて状態にされるかわかったもんじゃない。
使用禁止を申し渡されてシェルは見た目にはっきりわかるほどしょげかえっている。

「薬がどのぐらい若返るかわからないし、今回みたいな強い薬だと下手をしたら赤ちゃんになっちゃう可能性もあるんだから」
「ああ、赤ん坊の時のディーさんかぁ」
想像をしたのかシェルの顔からにへらと笑みが漏れた。

こんの男はー!

だんっ
シェルのそばで足で踏みつけるように床を鳴らした。びくりと身体を振るわせて顔を見上げるシェルににっこりと微笑む。

「見たいだなんて思わないわよね?」
「……はい」
「次にやったらコンビ解散」
「ええ〜?」
「ええ〜?じゃない!」
情けない声を上げるシェルに一喝。


普通に冒険していたときはこんなおかしな男だとは思わなかったのに。旅慣れてて、剣の腕もすごくて頼りがいがあって……
なのに私が本性を見抜けなかったのかこいつがおかしくなったのか。

はぁ……。とはいえそこも含めて好きになってしまったのだから仕方がないのだけれど。この先ずっとこんな調子なのかなぁ。

←前
目次|
inserted by FC2 system