■すまにーとばーわ(16)

「あは……あうあうあう……」
「すげ、そそる」
お兄ちゃんは優しく顔を寄せると私の口から垂れた涎をぺろんと舐める。それを合図にまた、私の中のお兄ちゃんがもぞもぞ動きだした。

「ひゃはっ……お兄……ちゃっ……ちょっ……まっ……」
「やだね。もっとしちゃる」
「ふぇ……ひゃぁ……あ……ああっ……」
快楽地獄というのだろうか、軽くイクとすぐに他の場所から次の快楽が襲ってくる。それが続くんだからたまんない。

「はげ……激しいよぉ……」
感じる穴という穴からお兄ちゃんが出たり入ったり。

「だってなぁ。リズがすんげえエロイ声を出すから」

知らないもん。そんな声出してないもん。私は普通に声を出してるだけだもん。お兄ちゃんが勝手にそんなふうに聞いてるだけだもん。

「あはあんっ……」
こんな調子で声を出してたらのどが痛くなっちゃうよ。

私、吟遊詩人なんだよ?そりゃ普段はお兄ちゃんから「オレ以外にそのエロい声を聞かせるのは禁止」なんて訳の分からない理由で歌うのを禁止されているし、実際にする時は押さえてる事がほとんどだけど。こんな本能全開だとそれも無理。大きな声が出ちゃう。声枯れちゃうよ。声が出なくなっちゃったら私、本当に役立たずになっちゃうじゃん。

文句を言いたくてもすぐに喘ぐ声に変わる。

「そういや、遠慮なしに声出せるのも久しぶりだもんな。声を抑えてるリズもそれはそれでそそるし、他の奴にリズの嬌声を聞かせるなんて勿体ないことはしたくないからいいけど。やっぱここに来て正解だったな。もっと聞かせろ」
ふふんと笑うとお兄ちゃんは私の顎を指でついともたげ、唇を重ねた。

「ひぅ……んっ……んふっ……ふっ……ふぅ……」
喘ぎたいのに口を塞がれて声が出ない。

「ふぐぅ……ふぁ……ああっ……だめ……また……」
息苦しくて気持ちよくて頭が働かない。全身を舐め回してるっていうか、まさぐられてるっていうか。

「そんな……こと……あっ……あっ……や……ダメ……イク……っ!」
「おっしゃ、まずは1回な?」
身体がずっと小刻みに震え私はお兄ちゃんにしがみつく。お兄ちゃんのほとばしりが身体の中に注がれる。その快感に身体を仰け反らせた。

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