■すまにーとばーわ(17)

「はうぅ……」
目を覚ますと身体の節々がぎしぎし言ってる。

確かに思いっきりしたんだろうなぁ。今までの中で一番きつい。普段からねっとりねっちりでゆっくりなお兄ちゃんに最後まで付き合えた事はないのだけれど、今回は五回ぐらいで記憶が途切れているからそれ以上したんだろう。本当に思いきり出来たのは久しぶりだったからしょうがないのかもしれないけど。
やっぱりきついよぉ。

さすがに仰向けのまま勢いよく起き上がるなんて事は出来なくて、ごろりと転がってうつ伏せになるともぞもぞと身体を起こしまたくるりと半回転して座り込む。その動きで掛けてあった毛布がはらりと落ちた。

「あっ」
する前には服を着ていたからお兄ちゃんが脱がせたのだろう。まあ、まともに着ていてもどろどろかずたずたにされるのがオチだから、いつものことと言えばいつものこと。

「くしゅっ」
少しだけ肌寒さを感じてくしゃみが出る。慌てて毛布を羽織ると周りを見回した。

「お兄ちゃん?」

どこに行ったのかな?

ぼんやりと見回していると部屋の入り口からひょっこりお兄ちゃんが顔を出した。

「お、起きたか」
「起きたけどぉ。ちょっと調子に乗りすぎだよ。身体中が痛いもん」
お兄ちゃんは私の側にくると頭の上にお兄ちゃんの手が乗り、優しく撫でる。気持ちが良くてこそばゆい。私は少し目をつぶった。

「そうか?」
「そうだよぉ」
「調子にのった覚えは無いんだがな」
お兄ちゃんはそう言うと、どかりと床に腰を座り私の目の前にお椀を出した。

「ほら、薬」
「あ、ありがと」
目の前に差し出されたお椀を受け取る。これは身体の疲れを和らげる薬で、お兄ちゃんとした後は必ずこの薬のお世話になっている。嗅ぎ慣れた匂いの入ったお椀を口につけてこくりと一口。

そういえば……。あのぷよんぷよんだったお兄ちゃんがすっかり元に戻ってる。いや、むしろ痩せていると言ってもいいかもしれない。いつもはこれほど細くなることは無いのに珍しい。これは絶対に激しかったに違いない。他人事のように言うのは途中から気を失ってしまったから覚えていないからだけど、この身体の痛みからすると普段よりも辛いからやっぱりそうなんだと思う。でも……。

ぼんやりとお兄ちゃんを見てたら、お兄ちゃんは急に真面目な顔をした。

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