■すまにーとばーわ(19)

「ま、でもオレたちにぴったりの住処が見つかったから別に無理して隣街に行かなくてもいいけどな」
「やだよ。ここって山賊のねぐらでしょう?凄く汚かった……じゃ……ってあれ?」

部屋を改めて見直すとそこら中に転がっていた酒樽やら、食べ物のかすが綺麗に無くなっていた。

「あれ?そんなに汚くない」
「オレが片した。楽だったぞぉ。何せオレが二人いるんだからな」
「へぇ……そうなんだ」
ぐるりと見渡して本当にお兄ちゃんってやっぱすごいなと感心する。


「ここな、奥には保存の利く食料がたんまりあるんだ。だから当分食料の心配はいらない。それに人里から少し離れているからオレは気兼ねせずにリズを愛せる。良いことずくめじゃないか。住処にするには最適だろう?」

「そっか……」
お兄ちゃんがこの身体だから、身を落ち着かせる場所なんて絶対に無いと思ってた。確かここならに理想的かも。

「……って事でな」
「へ?」
片方のお兄ちゃんがどろりと溶けて私を包む。

「昨日、お前が気を失った後、邪魔が入っただろう?その後、喰いに出掛けたりしたし、思いつきでいろいろやっていただろう?」
「うん」
「だから、オレ満足してないんだよな……」
「は?」

そう言えば、さっきそれっぽい事を言っていた気が……。

「げっ!?」
気づけば溶けたお兄ちゃんが私に絡まっていて身動きが取れない状態だ。

「何、宿と違って金もかからないし、自分の家だからな。ずっと籠もってたって金も減らないし文句も言われないぞ」
「あは……あはは……」
乾いた笑いをする私にもう一方のお兄ちゃんが近づいた。むわりとするあの匂いが彼から漂ってくる。目の前がくらりと揺れて身体の熱さと高揚感が一気に襲ってきた。

「……お兄ちゃ……」
ずるずると下腹部の穴に溶けたお兄ちゃんが入り込んでくる。

「あはぁ……」
「これからはずっと可愛がってやるからな」
と言う声と共に身体の中がお兄ちゃんで埋め尽くされた。

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