■彼女が欲しい(2)

「……えっと」
「……ご主人……」
ピシャッ
鞭が床に振り下ろされオレは思わず後ずさった。

「違うでしょう?彼はあなたの何ですか?」
「こい……びと……?」
「そうです。とても愛しい恋人です。愛し合いたいでしょう?」
「……はい……」

心なしか息が荒い。顔も変に赤い。 ひょっとして熱でもあるのか?

彼女は前を止めていたひもをほどきぱさりとマントが床に落ちる。オレは息を飲んだ。 首には首輪。胸は細い革のベルトで絞り出され、その先にはリング状ピアスが。下半身も小さな革のショーツという格好。

オレに直球ど真ん中ストレート!

「石野さまの嗜好は購入された雑誌、DVDなどから調べ上げました」

なんて細かい心遣いなんだ。

「石野さまの嗜好に合わせて調教も施したんですよ。さ、川島さん。お尻を向けて」
「……はい」
彼女はくるりと後ろを向いてショーツを脱ぎ、お尻を突き出した。

もそり……
「んあっ」
彼女の肛門からなにやらコンドームに包まれた物体が頭を出した。

ずる……ずるずる……。
「んあっ……で、でちゃう……あっ……ああっ……」

ごとり……
床に転がったそれは……バイブだ。しかもひょっとしたらオレのより太いんじゃないかというような代物だ。

「くふぁ……」
彼女は身体を震わせながらぼたぼたと股間から愛液をこぼす。

「こらこら。締まりのないお尻ですね。ああ、すみません。こんなものをお見せするつもりではなかったのですが……」
「おい。どこがオレの嗜好だよ。オレは尻は……」
「ああ、これは調教の過程で生じた副産物です。彼女の考えを変えるに伴いまして身体に快楽を教え込みます。しかしながら彼女は処女でしたのでね、最初の相手は石野さまがよろしいかと思いまして尻を使いました。最初は泣いて嫌がっていたんですが、媚薬入りバイブで数回出し入れをした途端すぐに腰を振るようになりまして……今ではこんなものまで入れることが出来ます。石野さまがヴァギナに飽きた時にお使いになさってください」

おいおい……。

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