■秘密のお茶会(3)

「はぁ、美味しかった。ごちそうさま。また呼んでね」
凪は満足して帰っていった。

いつもながらよく食うな。まあ、美味いっつうからまた作るんだが。

「今日も失敗か。いい加減何か反応してくれても良いだろうに」
「仕方ありませんよ。あの娘さんはあちら方面にはかなり疎いようですから」
オレが独り言をつぶやくと一緒に見送りをしていた中沢が返事を返した。

「……しかし、それにしても気づかなさすぎだろう?」

キスしてるんだぞ。それに……堅くなったペニスの上に座って何の反応もされないというのは。

「ぼっちゃまを男性と思っていないんでしょうなぁ」
「……虚しくなるからそれを言わないでくれ」

余計落ち込む。

「ですがあのような事をされても遊びに来てくださるのですから嫌われていないだけでもよろしいのでは?」
「それはまあ、そうなんだけどな」

あいつを喜ばせたくて作ったクッキーを普通に食わせるのがなんだか勿体なくて最初は冗談のつもりで言ったんだが凪が素直に言う事を聞くもんだから……。今更冗談だとは言えないし、彼女を一番近くに感じる事ができるからあえて言う気もない。
……しかし、いつになったらオレに向いてくれるんだろうな。

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