■秘密のお茶会3(2)

凪が抗議をしようと口を開くがそれを遮るように数を数え始める。

「ひと〜つ」
「ええっ〜?」
「ふた〜つ」
「わっ。わっ。待って待って〜」
凪はあわてオレの前に駆け寄った。

「ほら、座る」
「んー。……絶対。エッチな事……」
「しないって。オレ、そんなに信用ないか?」
「だ、だって……信用しない訳じゃないけど……うー。信用してるからね?」

凪は言葉とは裏腹に疑り深げな視線を送りながらオレの膝に座った。

まあ、仕方ないか。

オレはいつものようにクッキーを口にくわえた。凪は最初だけはためらっていたがやはり食い気には勝てないらしく端を口にくわえる。さくさくと音を鳴らしながらそれを腹に収めていった。

呆れながらも美味そうにオレの作ったクッキーを食ってる凪にほっとした。色気より食い気の勝ちというわけだ。ま、セックスに拒否反応が出たのは残念だが、オレが悪いんだし、だいたいエッチだけがつきあいじゃないんだ、普通に凪を独占出来るだけでも今は良しとするか。

オレはいつものようにクッキーを口移ししていく。時折腰の座りが悪いのかごそごそと凪が身体を揺すると凪の股間がオレの息子を押しつけたりして刺激的な事をしてくれる。だが、これもいつものこと。普段通りしていれば凪は嫌がらないはずだ。

ところが。

「あっ!」
数回食べた後だろうか不意に凪が声を上げた。

「どうした?」
「つかさくんの嘘つき」
うつむきながら凪はオレを睨んだ。オレは訳がわからず問いかける。

「何が?」
「ここ!!」
凪はふくれっ面のまま少しだけ腰を後ろにずらし、オレの股間を指をさした。

「あ?」
当然だがズボンがテントを貼っていた。しかし、今頃意識されても。

「普段通りだぞ?」
「へ?」
「だから凪が気づいていなかっただけで普段と変わらんと言ってるんだ」
「あう?そう……なの?」

やっぱり気づいてなかったのか。凪らしいと言えば凪らしいんだが。

オレは凪の鈍感さに苦笑した。

「そう。だから別に嘘はついていない。ほら、次は?」
「あ、紅茶飲む」
「んっ」

テーブルに乗ったカップを手に持つと一口飲んで凪の唇に重ねた。

こぼさないように少しずつってのが案外難しい。けれど、慣れたオレはゆっくりとその液体を凪の口に流し込む。唇を離すと凪がなにやらぼうっとした様子で止まっていた。

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