■秘密のお茶会5(3)

「あらあら。凪ちゃんいらっしゃい」
リビングに行くとつかさくんのおじさんとおばさんがソファに座ってお茶をしていた。

「おじさん。おばさん。お久しぶりです」
ぺこりとお辞儀をするとおじさんは「いらっしゃい。凪ちゃん」と笑い、おばさんは「そんなにかしこまらなくていいわよぉ」と、手を振ってけらけらと笑った。

つかさくんのおじさんとおばさんは昔から忙しい人で、私もしょっちゅう会うことはないのだけれど二人はお互い違う会社を、経営していてビジネス雑誌なんかの表紙に時々なっていたりする凄腕の人たちなのだ。
それだけすごい人たちなんだけど、小さな時からつかさくんの遊び友達だったからなのか私を気に入ってくれていて気さくに話しかけてくれる。

「どうしたんだ?二人してここに来るなんて」
「なによぉ。可愛い息子に会いに来ちゃいけないの?」
口を尖らせておばさんはつかさくんにかみついた。

「だったらもう少しマメに来りゃいいんだ。前に会ったのは正月だろ?」
「だって仕事が忙しいんだもん」
「いい年したおばはんが「もん」なんていったって可愛くねぇって」
「あなたぁ。つかさが虐めるー」
おばさんは隣にいるおじさんに泣きつくとおじさんは彼女の頭をなでなでした。

「つかさ、母さんになんて口の利き方だ。謝りなさい」
おじさんはつかさくんに言うと、つかさくんは髪をかき上げ、呆れたようにため息を吐いた。

「あのなぁ。自分たちの歳を考えてそう言うことしろよな。見てるこっちが恥ずかしいっていうの。ところで二人揃ってこの時間に来るなんて珍しいな」
「ああ、そうなのよ。久しぶりにつかさの顔を見にここに来たら玄関でばったり。本当に思いつきで来たのに驚いちゃったわ。ね?」
「ああ」
「で?久しぶりに息子の顔を見に来たのに息子放り出して何いちゃいちゃしてるんだ?」
「何よぉ。その言い方は」
「きっと、自分がのけものにされてヤキモチを妬いているんだよ」
「いやねぇ。つかさったら。ほら、お母さんのこの大きな胸の中に飛び込んでいらっしゃい」
「あのな。胸がでかいことは認めるが別にヤキモチ妬いているわけじゃないから」
手を振って断るとおばさんはまたおじさんに泣きついた。

「あなたぁ」
「つかさっ!」
「あーもう。さっきから何やってるんだよ。凪もいるんだぞ……ってか凪!お前も何か言え」
「へ?」

←前|次→
目次|
inserted by FC2 system