■秘密のお茶会5(4)

「ほら、凪だって呆れてるだろうが」
「あ、いや……仲良くていいなぁって」

つかさくんが頭をかかえた。

「だって、ほら、うちはつかさくんところみたいに仲良くないし。見てて微笑ましいじゃん」
「うちと比べるな。凪んところがどっちかってっと普通なんだって」

でも、なかなか会ってないのにぎくしゃくしたところがないって言うのもすごいと思う。

「ああ、そうそう。忘れるところだった」
おばさんは何かを思い出したのかぱんと手を叩いて、足下の紙袋からラッピングされた箱を取り出しつかさくんに渡した。

「何だ?これ?」
「うふふ。私、海外に出張してね。今日帰ってきたの。お土産よ。もちろん凪ちゃんもどうぞ。つかさと一緒に食べて」
「わぁ。ありがとうございます」

おばさんの買ってくるお土産って外れがないから楽しみだ。

「え、つかさくん。食べよ」
「早速か。いやしんぼ」
「いいじゃん。おばさんのお土産早く食べたいよ」
つかさくんは呆れたようにため息を吐くと、私の腕を掴んだ。

「んじゃ、オレたち部屋に戻るわ」
ぐいって強引にドアのところまで引っ張られるとおばさんが恨めしそうにつかさくんに言った。

「ええ?もう少しここにいなさいよ」
「何言ってんだよ。目の前でいちゃいちゃされて鬱陶しいって言うの。ほら、凪行くぞ」
「わぁぁぁ。ちょ……ちょっとぉ。手はなして普通に歩けるからぁ」

◇ ・ ◇ ・ ◇

つかさくんの部屋まで来ると早速包み紙を開き、中の缶を開けた。

いつもつかさくんが作ってくれるのとは違う。ドレンチェリーとかピューレとかナッツが乗ってるカラフルなものだ。

「わぁ。クッキーだ。つかさくん。食べよ」
「わかったよ。本当に凪はいやしいんだから」
つかさくんは苦笑するとソファに座り、いつものようにぽんと膝を叩いた。

「座るの?」
「座るの。お約束だな」
「それで、あっちで食べなかったんだ」
もそもそ、つかさくんの膝をまたいでよっこいしょって座った。

「当たり前だろ。凪がお茶をするのはオレの膝なんだから。あの二人に見られたくないだろう?」
「普通に食べたらいいんだと思うんだけど?」
「却下だ」
「つかさくん。たまには融通効かせようよ」
「嫌だね。ほら、食べるんだろう?」
「あ、食べる食べる」

まぐまぐもぐもぐ。

「美味しい〜」

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