■素敵な仕事場おまけ(1)



郊外にある
森島牧場

そこはミルク好きの間では知らない者はいないというぐらい有名な牧場だ。
基本的に通販と配達のみで販売をしており、一本一本の単価はかなり高いが飲みたがる人間は多く、予約をしても1週間先になってしまうと言う。

そこのミルクには生産牛の名前毎にミルクの名前が付けられていて人気なのは「由真のミルク」「小夜子のミルク」「富砂恵のミルク」など。濃厚で後味がすっきりとしたどこか懐かしい味がすると評判である。




「なかなかいいじゃないですか」
封書で送られてきた雑誌の自分の牧場の記事を見ながら森島は満足げに微笑んだ。
「これでまたミルクの評判も上がりますね。嬉しい事です」

森島は雑誌を閉じて時計を見た。
「あ、もうこんな時間ですか」

彼は慌てて立ち上がり部屋を出てすぐの部屋の扉を開けた。

◇ ・ ◇ ・ ◇

「あんっ…ああんっ…いいわ…もっと…あっ…ああんっ…ああんっ…」

むっとする甘いミルクの香りと牝臭。そして女性の嬌声と時折それに混じって聞こえるにゅちゃにゅちゃと言う水音。異形の生き物と女性が絡み合っている。森島は顔をほころばせながらいつものように躊躇せず彼らに近づいていく。

由真のように搾乳機を胸につけ、触手に身体を被われた女性が中にいた。蔓が彼女の下腹部を何度も往復をし、その度に彼女は声を上げる。彼女はそのうちに感極まった様子で身体をしならせるとふっと力を抜いて触手の塊に倒れ込んだ。


「小夜子さん…」
ぐったりとしている女性に森島は手を触れた。その声に反応をしたのか彼女はゆっくりと身体を起こし、ぼんやりと触れた主を探し始める。

「あら…あなた…」
そして森島に気づくとうっとりとした表情で微笑んだ。

彼女は森島の妻であった。

「ふふ…見てあなた。この子ったら今ね、私を可愛がってくれているの」
あどけない笑顔で彼女は優しく触手を撫でていく。

「また、大きくなったようですね。小夜子さんがよい栄養を与えているからですよ」
「そうかしら。だったら嬉しいわ。ここに来た頃はすぐに体調を崩してなかなか大きくならなくていつも気を揉んでいたもの」

「そうですね。ああ、そうそう小夜子さん今日はいいニュースがあったんですよ。由真さんが妊娠をしたんですよ。あの気むずかし屋のお相手です」
彼がそう言うと彼女は心底嬉しそうに微笑んだ。

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