■増幅師2(4)

「やーあんな魔法はじめてみましたよ。シンシアさんってすごい魔術師だったんですね」
地上に戻るとテッドが目をきらきらさせてシンシアに話しかけてきた。

「もう。増幅師だなんて嘘ついて…ボクなんて全然…足元にも及ばないじゃないですか」
「あら…私の本職は本当に増幅師なんですよ」
「え〜。あんなすごい魔法が使えるのに…すごいや… ボク、シンシアさんをお師匠様って呼んでいいですか?」

テッドはシンシアの噂を知らんようだ。

「…別に構いませんけど…あまり人前でその事は言わない方がいいと思いますよ」
「ええ?何で?あっそうか。シンシアさんは奥ゆかしい人なんですね。自分の実力をひけらかしたりしないんですね」
「…そう言う訳でもないんですけどねぇ」

知らないからそんな解釈が出来るんだろうがシンシアは全然奥ゆかしくないぞ。

「シンシア」
オレは彼女をテッドから離れたところに呼んだ。

「何ですか?ニルさん…」
「何であいつをスカウトしたんだ?」
オレは彼女に小声で尋ねた。

「もちろん今から役に立って頂くんですよ。そうすればニルさんの負担も減らせますでしょ?」
「あ…なる…」

はなからオレ達を戦力だとは思っていない訳だ。

「テッドさんはまだ若いですからねぇ…。ニルさんとは違う楽しみ方ができそうで期待しているんですよ」
彼女はくすくすと笑いテッドにちらりと視線を向けた。

テッドが聞いたらショックだろうな。ま、今から彼のシンシアのイメージが思いっきり崩れるんだが…。

彼女の身体がぴくんと震える。
「あ…そろそろです。気分が高まって来たみたいです…ニルさん…」
「ん…わかった」

オレは鎧を脱ぎ始める。脱ぐと同時に彼女はオレに近寄り首に腕を絡ませてきた。

「今日はテッドさんもいらっしゃるのでいつもより盛大に使ってるんですよ… ニルさん…いっぱい中に注いでくださいね」
熱っぽい視線をして彼女はオレと唇を合わせる。

テッドがいるから楽になるかと思っていたんだが… 甘い考えだったらしい。

彼女の熱い舌がオレの唇をなぞり…その後ゆっくりと口に進入してくる。オレは彼女を迎え入れその舌に絡ませる。ぺちゃぺちゃっと音を立てて彼女を味わい、彼女もオレを味わう。

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